- トミナガ:
- △△△ ▲▲▲が解散して、みんなバラバラになり、新しい春を迎えます。で、たぶちとこうちゃんは連絡を取り合って……っていう感じ?
- 田淵:
- 大学で同じ音楽サークルに入って。
- トミナガ:
- もともと同じ音楽サークルに入るつもりだったの?
- 田淵:
- いや、全然。大学に入ってから、仲よくなったんですよ、斎藤くんと。
- トミナガ:
- は!?
- 田淵:
- 全然、高校のときは仲よくなかったんですよ。
- 斎藤:
- うん。
- トミナガ:
- バンドやってたんでしょ。
- 田淵:
- やってたんだけど、Mくんがいての……みたいな。僕、今でもそうなんですけど、人を介してじゃないと話せないみたいなところがあって。
- トミナガ:
- 斎藤くんと?
- 田淵:
- 当時はそうだったんですよ。で、4月に大学に入って、新歓でけっこう仲よくなって、わりとふたりで行動することが多くなって。
- 斎藤:
- なんとなくいっしょに行動してるから、同じような印象をそのサークルに持ってたんで、じゃあ、僕も入りますって。
- トミナガ:
- もうその時点でいっしょにバンドをやろうと思ってたの?
- 斎藤:
- やるならいっしょにやりたいなと思ってました。
- 田淵:
- サークルの中のバンドと外のバンドとまた別にあって、サークルの中のバンドは最初からいっしょにやろうと決めてたんですけど、外はよく覚えてないですね。あ、斎藤くんはもともと外でも歌うバンドをやろうとしていて、それはまったくサークルとは別でやる予定だったんですけど、そのバンド(のちのユニゾン)は僕に声がかかったのは全然最後のほうなんで。
- 斎藤:
- あんまりそのあたりの記憶があやふやなんですけど、小学校時代の友だちがドラムをやっていて、その友だちにベーシストがいて、ギターヴォーカルのコが抜けちゃって、でもライヴが決まっていてキャンセルするとお金がかかるからちょっとサポートでやってよって言われて、「俺ら上手いからだいじょうぶ」って言われてスタジオに入ったら、ものすごく下手で(笑)、わー……って思ってたら、すごいそのふたりから気に入られちゃって、その人からしたらすごく上手く見えたんで、オリジナル曲とか作ってよみたいな感じで、サポートで入ったはずなんですけど、なんだかんだ6曲くらい作って……。
- トミナガ:
- こうちゃんが?
- 斎藤:
- はい。
- トミナガ:
- 作詞・作曲:斎藤宏介!
- 斎藤:
- そう。で、やってくうちに……(にやにやしながら) なんか楽しくなってきちゃって。
- トミナガ:
- (笑) 楽しくなってきちゃって?
- 斎藤:
- (笑)
- トミナガ:
- それって高3から大学1年にかけてだよね。じゃあ、△△△ ▲▲▲後期からそういったことをやってたんだ。
- 斎藤:
- やってました。
- トミナガ:
- ってことは高校のときから作詞・作曲というか、そのバンド用には曲を作っていたんだね。バンド名、覚えてる?
- 斎藤:
- あ、なんだっけなあ……(笑)。誘われた側なんで、もうバンド名があったんですよ。思い出したいなあ……。
- 斎藤宏介のオリジナル曲バンドは、高3と大学1年のあいだくらいに吉祥寺で1回きりライヴをしたそうです。レア!6曲、聴いてみたい。そして、斎藤くんがふたりに声をかけます。
- 斎藤:
- えっと、サークルは遊びで、外で本気を出そうと思ってました、最初は。サークルに行けば、上手い人が見つかるだろうなと思って、いろいろ探していくうちに、このふたり(田淵と貴雄)がいいなということに気づいて、ふたりに声をかけて……という感じだったんですけど。
- トミナガ:
- え、じゃあ、ユニゾンの最初はこうちゃんがみんなを誘ったっていうことが正しいの?
- 斎藤:
- 最初はそうですね。
- これは意外でした。てっきり、田淵がふたりを誘ったと思っていたので。
- トミナガ:
- まず、たぶちを誘うよね。たかおはなんで思い出したの?
- 斎藤:
- いろいろ当たった結果、「貴雄がよくね?」っていうふうになっちゃって。
- トミナガ:
- ふたりで。どうやって連絡したの?
- 田淵:
- そのときも携帯持ってなかったな……。
- 斎藤:
- 実家?
- 鈴木:
- (笑)
- 田淵:
- 同窓会かな……。ひさびさに会いに行った気がするな。斎藤くんと鈴木くんが「ひさしぶりだね」って会ったのが、(2004年の)7月24日です。それが(UNISON SQUARE GARDENの)結成日ですね。
- トミナガ:
- そっかー。 ※感慨深い。結成10周年なんですね。
- 田淵:
- その前に僕はどこかで(貴雄に)コンタクトをとって、スタジオに連れてきて。
- トミナガ:
- こうちゃんはたかおに会うのは4月ぶり?あれ?4月はたかお来たんだっけ、△△△ ▲▲▲のライヴに。
- 田淵:
- 本番当日に来ました。
- 鈴木:
- (笑) クズじゃん……。
- 田淵:
- ヤバイよ。よくあの日にオリジナル4曲も覚えたよ。セッションミュージシャンか!(爆笑)
- 鈴木:
- 今でも(1日で)4曲覚えられないよ(笑)
- トミナガ:
- 7月24日に3人が集まって、ライヴはいつだったの?
- 斎藤:
- 7月31日にYAMAHA主催の「ティーンズ・ミュージック・フェスティバル」の予選があって、2曲演奏しました。
- トミナガ:
- そのときやった2曲って覚えてる?
- 田淵:
- 「空の在処」ですよ。あと最初のワンマンでだけやりましたけど「星追い達の祈り」っていう、周平さんは1回しか聴いたことないと思うんですけど。
- ※2007年12月13日@東京・下北沢CLUB Que UNISON SQUARE GARDEN ワンマンライブ "流星前夜"
- トミナガ:
- そうだよね。ユニゾンの当時の全曲リストっていうのを作っていて、たくさん未発表曲が書かれています。
- 斎藤:
- ありがとうございます。
- 田淵:
- (それを見ながら) やべえ、タイトルがやべえ。
- トミナガ:
- 今とそんな変わんないじゃん(笑)
- 田淵:
- 俺も今そう思いました。今とあんま変わらねーなって。