- トミナガ
- 音楽に対するモチベーションで自分がいちばん、ここがおもしろいから音楽を始めたんだっていうのはどのポイントになるの?
- 住岡
- 「歌を歌うこと」と「リズムにどれだけ合わせられるか」「リズムに乗れるか」みたいな……ことだけを楽しみにしてました。
- トミナガ
- (笑)……ふーん。
- 住岡
- 声では合わせられるけど、楽器で合わせるのはムズカシイということに気づかされたりとか、もともとひとりでギターを弾いて歌っていて、バンドで合わせたときに「なんでこんなに合わないんだろう?」とか、そこでまた発見をして。ほんと自分本位の音楽の楽しみ方でした。
- トミナガ
- 人になにかを伝えたいというよりは、歌を歌うのが楽しいとか、楽器の演奏を合わせていって「できた!」みたいなことが快感だったりとか、そういうことだったのかな。
- 住岡
- そうですね。
- トミナガ
- じゃあ、今ここね、次の質問なんだけど、「もともと音楽を好きになったきっかけは?」というのと、「楽器を始めたきっかけは?」というのと、ここらへんを教えてもらっていいですか。
- 住岡
- はい。歌を歌うのは好きで、ディズニーとか日本語訳を見ながら歌の真似をしたり、似せて歌うのが楽しかったりとか(笑)。あと、ビブラートを習得するには?みたいなことを考えたときに、BoAのビブラートを真似していたらできるようになったとか、そういう遊び方をしてました。小学校後半とか中学校のころです。BoAはアニメのエンディングでかかってて、その曲がほしくなってCDショップに買いに行って、(CDの)インストで練習してって感じでした。だから、カラオケに行くのが楽しいとかじゃなくて、家で歌ってるのが楽しかった。
- トミナガ
- ほんとに、ひとりでそういうことをやるのが好きなコだったんだね(笑)。いちばん最初に手にしたCDって覚えてる?
- 住岡
- 中島美嘉さんの「STARS」です。
- トミナガ
- あ!いい曲だね。ムズカシイ曲だよね。
- 住岡
- あれは……ムズカシイですね、たしかに(笑)。なんかメロディーがおもしろいところに飛ぶな……とか、高い声が出なかったりすると、そこを練習してみたりだとか。
- トミナガ
- なんか……興味の持ち方がすごくおもしろいね。身体能力を高めよう!みたいな意識だよね。
- 住岡
- (笑) たぶん、そうですね。歌に関してきっと成長がわかりやすいから、自分で試してみて「もっとできる!もっとできる!」みたいことができたんだと思うんですよ。たぶんすぐ結果が出るからだと思うんですけど。
- トミナガ
- おもしろいね。住岡さんらしいかも。鍛錬するってことでしょ。もしかしたら、フィギュアスケートをやってるのと同じ感覚かもしれないよね(笑)。練習して、どんどん上手くなっていくみたいな。
- 住岡
- (笑) そうなんですかね。たとえば、今日高いドの音が出ないんだったら、明日練習したら出るかもしれない。じゃあ、ドの音が出たときは今の出し方を覚えたまま続けるとこの歌はもっと簡単に歌えるようになる!とか、そういう遊び方をしていました。
- トミナガ
- (笑)
- 住岡
- 努力、というよりかは、ほんと自分では遊びの感覚でした。
- トミナガ
- それがすごく楽しかったの?
- 住岡
- 楽しかったですね。