29キラリ!
中山将 「図書館」
NEW! 3月22日[金]、代々木Barbaraで中山将さんのステージを拝見しました。やっぱり、歌詞がすごくいい。この日はアコースティックピアノの女性がサポートで入ったデュオスタイルで、ギターを弾かずに歌う曲があったり、ポエトリーリーディング調の曲があったり、共演者とのセッションがあったり、充実したセットリスト。
弾き語り的なライヴって、ついつい飽きちゃうことがあるのですが、どの曲も自然にスッと耳に入ってきて、MCの按配(あんばい)もよろしく、会場の空気感がどんどん和やかになっていくのがわかりました。ソロアーティストでこれできる人ってなかなかいそうでいないので、すごくヨカッタです。ありがとうございました! 【トミナガ】
今回、たくさんのソロアーティストの方々がエントリーしてくださいました。男性、女性に関わらず、たったひとりで世界と向き合って、ソロで音楽活動を続ける人たちを、僕は尊敬します。ほとんどご紹介できなくて、申し訳ありません。で、ソロに限ったことではないのですが、最近、音楽を聴いていて、歌詞がいいなあと思うことがほんとに少なくなりました。ソロアーティストにも多いのですが、自分が敬愛しているアーティストのコピーからなかなか脱却できていない。別に大きなテーマなんて歌わなくていいし、ぶっちゃけると、「等身大」も、「日常」も、どうでもいいです。それはあとでよくて、まずは、だれもが歌うような歌詞ではなく、些細な事柄をクローズアップすることで見えてくる幻想だったり、リアルだったり……新しいフィクションを歌にしてほしい。小説をたくさん読んだり、映画を見たり、歌詞を書く人は勉強家であってほしいし、好奇心旺盛であってほしいなと思います。長くなりました……以下、本題。
ポエトリー系シンガーソングライターとのことで、「情景、印象、真っ白な感動をそこに残したい」そうです。今回のエントリーのなかから、男性ソロSSWの代表として中山さんをレコメンドしました。たくさんの楽曲がYouTubeにUPされていますが、僕はこの「図書館」という曲が好きでした。短編小説を読むような音楽。読後感を楽しむ、そんな気分でした。 【トミナガ】
岐阜県出身、ポエトリー系シンガーソングライター。
中山将 ボーカル、ギター
★HP URL
http://nakayama-syo.com/