イナズマ戦隊

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皆様、この度はTHEイナズマ戦隊の17周年プレミアムワンマンライブ特設サイトを覗いて頂き、本当にありがとうございます!!

15周年の時に「そう言えば15年目やな~」と言う話しになり、もう何か仕掛けるには時間ないな~と(笑)自分達のスケジュール管理の出来なさに反省し、だったら17周年イナ周年を祝おう!と持ち前のポジティブシンキングを炸裂させた所からが始まりのイベントです。
この時ほどイナズマ戦隊と言うバンド名に助けられた事は無かったです(笑)

もう会場も発表され、JTBさんのツアーで全国から沢山の方が予約してくれてると有難い現状報告が届いております。本当にありがとう。

長崎の稲佐山。
何故に大阪出身の3名と北海道出身の1名で組まれたバンドが長崎の稲佐山で周年イベントするのかと、みなさんの中に“??”があったと思います。
これについてお話すると、我々イナズマ戦隊がデビューした当時、世間では空前の青春パンクブームでして、そんな事とはいざ知らず札幌からケツの青い四人は期待に胸膨らませて、上京したわけです。東京で週に5日はライブをしてたのですが、全く相手にしてもらえませんでした。本当に全く。
レコード会場も事務所も我々も頭を抱えたのは言うまでもないです(笑)
世間に見放された状態の我々は腐りきってましたね(笑)拗ねまくりでした。
そんな時に長崎の野外フェス「Sky Jamboree」に呼んで頂きました。どこにも相手にされなかった我々を誘ってくれたFM長崎の方々には今も頭が上がらないっす。

野外フェス前日、同世代のバンドマンと長崎の街をブラブラしていたら、若い女の子が「写真いいですか?」と声をかけてきました。僕は「デビューしたら勝手に有名になるんやな~」とニンマリしたのですが、次の瞬間「お願いします」とカメラを渡されました。そして僕の前で同世代のバンドマンの写真を僕は笑顔で撮りました。
その時ほど悔しかった事は無かったです。拗ねて腐りきってた自分が嫌になったし、札幌当時から応援してくれてる仲間にも申し訳ない気持ちで、もう奥歯が潰れるくらい噛み締めました。その日の夜、明日は色んな事を全部捨てて、今出来る事の全てで当たってやろうと誓いました。
結果、なんだかライブがうけました。うけたと言うか、死ぬ気の気持ちが音と言葉に乗ったのかな。そんな感じで、とにかく大きな声援を頂きました。
そして、その夜の打ち明け会場に行く途中、女の子が「写真いいですか?」と。僕は、その女の子と写真を撮りました。撮る側から撮られる側に変わってました。心のガッツポーズを今でも覚えてます。
そう、その日からロックンロールバンドマンとしてスタート地点に立てた気がしました。

今まで色んなミュージシャンの方に出会い、色んな場所でライブをさせてもらいましたが、やっぱり初心に戻れる1番思い出深いのは稲佐山のステージなんです。それが今回の周年イベントに稲佐山のステージを選んだ理由です。

そしてイベンターさんの大きな努力で8月17日、イナの日にイナ佐山を押さえれたのも奇跡に近いです。それもこれも17周年、ここからまた新しいイナズマ戦隊の歴史を作りなさいって言われてるような、勝手に運命を感じてます。
17年もバンドマンやってますと、なんとなく上手く通り抜けてしまうんですよ、色々と。あの日あの時の、あの瞬間には戻れないですけど、あのステージなら知らないうちに僕の忘れかけてる物を思いださせてくれると思います。
今まで付いてきてくれたファンの皆さんに感謝の気持ちと、これからのTHEイナズマ戦隊の歴史を刻む瞬間を受け取って下さい。

長々と読んでくれてありがとう。

ではステージで会いましょう。

前日に街で見かけたらカメラ渡していいですよ。いい写真撮りますから(笑)

THEイナズマ戦隊 上中丈弥