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SMA 40th 第一弾
『SMA AWARDS 2014~輝く!日本エスエムエー大賞~』
2014.4.19(sat)@日本武道館
桜井秀俊とザ・キラーストリート・スライダーズ(仮)の
豪華な演奏で「SMA AWARD 2014」が華やかに開幕!
愛され続けて40年! 奥田民生、真心ブラザーズ、YUKI、木村カエラなど多彩なミュージシャンから、タレント、俳優、お笑い芸人から文化人まで、幅広い才能が集結するソニー・ミュージックアーティスツ(以下、SMA)。今年、設立40周年を迎えたSMAが、この記念すべき年を所属アーティストやお客さんと共に祝うべく、4月19日(土)日本武道館にて『SMA AWARDS 2014~輝く!日本エスエムエー大賞~』を開催した。チケットは完売、8,000人を集客したこの日。企画、構成からキャスティングや演出、さらにはグッズデザインまで全てのプロデュースを手掛けたのは"特命係長"に任命された綾小路 翔(氣志團)。多忙極まりないSMA所属のスーパースターを一同に介すため、特命係長が発案したのは「SMAを支えてきた立役者の皆様を讃えるAWARDを開催したどうだろう? 名誉ある賞の授賞式なら、来て下さるのでは?」というとんちの効いたアイデア。グラミー賞や日本レコード大賞をイメージさせる、授賞式形式で行われたこの日のイベント。"ロックの聖地"とも言われる日本武道館のステージは真紅の幕に赤絨毯が敷かれ、物々しく厳かな空気を醸し出す。
が、開演前からそんな厳粛なムードを一蹴したのが、開演直前の場内アナウンス。「開演に朝勃ちまして......大変失礼致しました。開演に先立ちまして」と始まったバカバカしいアナウンスに、場内から笑いがこぼれる。開演前から片鱗を見せる特命係長ならではの演出にイベントへの期待が膨らむ中、ステージ上には場内アナウンスの正体であり、オープニングアクトを務めるAMEMIYAが登場。
「『SMA AWARDS』へようこそお越しくださいました」と挨拶すると、アコギの弾き語りで「冷やし中華はじめました」にこの日のために用意した歌詞を乗せた「SMA AWARDSはじまります」を熱唱。「この大舞台をプレッシャーに感じたのか、最近、声が出なくなりました」と自虐的に語りながら、抜群の歌とトークで会場を温め、大役を務めあげたAMEMIYAに大きな拍手が送られる中、客電が落ちてステージ上のスクリーンにオープニングVTRが流れると、ついに本編が幕を開ける。
DJ OZMAの「DO YOU REMEMBER ROCK' N' ROLL RADIO?」をBGMに、SMAオールスターズの勇姿がダイジェストで映る、PRIDEや氣志團万博のVTR制作でお馴染みの佐藤大輔率いる、佐藤映像によるカッコ良すぎるオープニングVTRが気持ちを高揚させる中、演壇にはこの日の司会を務める、徳光和夫と渡辺満里奈が登場。
巧みな話術でイベント趣旨を説明する徳光は、「お気付きになられたかも知れませんが、みなさまには弊社の表彰にお金を払って来ていただいております」と真面目な表情で語り、会場を笑いに包む。ステージ上には白のタキシードで衣装を揃えた、桜井秀俊とザ・キラーストリート・スライダーズ(仮)が登場。徳光の紹介で、桜井秀俊(Gt&BAND MASTER)、ROLLY(Gt)、ハマ・オカモト(Ba)、渡辺シュンスケ(Key)、ASA-CHANG(Per)、たちばな哲也(Dr)、土岐麻子(Cho)、川畑要(Cho)というメンバーで構成されたドリームチームによる「ザ・ヒット・パレード」が演奏され、改めて「SMA AWARDS 2014」のオープニングを華やかに告げる。
時代の隙間を泳ぎロックする、最優秀隙間賞の氣志團
奥田民生とPUFFYの師弟コンビは8年ぶりの共演
いよいよ各賞の受賞者の発表。煽りVTRが流れ、最初に紹介された受賞者は氣志團。時代の隙間を泳ぎ、ロックし続ける彼らに贈られたのは「最優秀隙間賞」。SE「BE MY BABY」で楽器隊がステージに登場。早乙女 光(Dance&がScream)のトランペットで始まる「夜明け」で壮大なオープニングを飾ると、綾小路が長ランをなびかせて堂々登場! 熱く激しい歌と演奏、圧倒的パフォーマンスで魅せた氣志團のGIGは、SPARKS GO GOのメンバーに奥田民生を加えた伝説のバンド・THE BAND HAS NO NAME「Blue Boy」のカバーや、白髪&白ひげにローリング・ストーンズのTシャツを着たSMA代表取締役会長・原田公一のコスプレで揃えた"原田ダンサーズ"を従えて歌った、GIG初披露となる新曲「喧嘩上等」と、この日限りのスペシャルな展開で会場を沸かす。
「今日は絶対に押すわけにいかないんです!」と泣く泣くMCを切り上げるなど、全体の進行を気にする"特命係長"の顔も見せた綾小路。ラスト「One Night Carnival」では会場中の大合唱が起こり、この日最初のクライマックスを生む。GIGの後は氣志團が再度ステージに登場して授賞式が行われる。プレゼンターの徳光から受賞記念の盾が贈呈されると、綾小路は「自作自演みたいになっちゃってスンマセン」と苦笑。「SMAがなくてもみんなは死なないけど、みんなの人生を少し豊かにする調味料でありたいと思ってます」と挨拶し、「この後、みなさんを幸せにしかしません!」と力強く宣言すると、観客から大きな拍手が贈られた。
続いて、プレゼンターとして倉科カナが登場。「最優秀名誉顧問賞」の受賞者として奥田民生が紹介される。ステージ中央のせり上がりからうんこ座りで登場すると、「なんスか、名誉顧問賞って!? ただの肩書じゃないですか!」とボヤキながら、記念の盾を受け取る民生。
「そのうち團長が役職に就くと思うんで、それまで頑張ります」と受賞の感想を述べると、スペシャルバンドをバックに「イージュー☆ライダー」を披露する。イントロからのシャウト一発で観客の心を掴み、ゆったりと力強い歌声で会場を魅了するステージはさすがのひと言! さらに、「アジア最優秀純真賞」がアナウンスされ、PUFFYがド派手でキュートな振り袖風衣装で登場すると、会場中から歓声と「カワイイ!」の声が上がる。デビュー時にプロデューサーを務めた民生とは、いわば師弟関係に当たるPUFFY。「苦節......でもないけど18年やってきました」(亜美)「もう少しやっていきたいと思ってますので、よろしくお願いします」(由美)と受賞の感想を述べると、スペシャルバンドにギター&コーラスで奥田民生を加えて、8年ぶりの師弟共演となる「渚にまつわるエトセトラ」を披露。突然のPUFFY登場、民生との夢の競演と、前半戦から度肝を抜くようなサプライズが次々と起こる展開に、このイベントの面白さと凄まじさを改めて知らしめられる。「QWEEN OF SMA賞」を受賞したYUKIは会場にこそ姿を現さなかったが、直筆の手紙で受賞の喜びを告げる。「しかし、QUEENって......何かのイジメですか?(笑)」と手紙にあったが、彼女がSMAの女王に君臨することに誰も文句はありません!
世界を目指せ、「SMA世界文化遺産認定賞」フジファブリック
SMAの渋谷系代表は、ミッツも羨むオシャレ女王・野宮真貴
続いて発表された受賞者は今年、デビュー10周年を迎えるフジファブリック。彼らに贈られた賞は昨年、世界文化遺産に認定された"富士山"をバンド名にかけた「SMA世界文化遺産認定賞」。代表曲と言える「夜明けのビート」で1曲目から会場を熱くした彼らのライヴ。2曲目「ダンス2000」へと続き、軽快なビートに会場中が楽しそうに体を揺らす中、重厚なピアノリフで始まった「LIFE」では、山内総一郎(Vo&Gt)の掻き鳴らすアコースティックギターと熱い歌声が、会場の空気をガラリと変える。バンドの懐の深さを見せ、ライヴを初めて観るであろう観客の心もしっかり掴んだ前半戦を終えると、MCでは金澤ダイスケ(Key)がすかんちのファンクラブに入っていた話、山内が奥田民生のドキュメントを毎日見続けていた話など、SMAとの深い縁を語り、笑顔を見せる3人。後半戦「徒然モノクローム」、「バタアシParty Night」とアップテンポな曲で飛ばし、幻想的な雰囲気を作った「銀河」、壮大な演奏と力強く伸びやかな歌声で聴かせた「STAR」でドラマチックにライヴを締めくくる。ライヴ後の授賞式では記念の盾を受け取った山内が、「なるほど、そういうことか」とやっと賞の意味に気付く。今年11月には待望の日本武道館公演を控えた、フジファブリック。彼らが世界が認定する、日本一のバンドになる日も遠くなさそうだ。
「私の甥と言いますか、姪と言いますか......ま、甥ですね」と徳光に紹介されて登場したのは、プレゼンターのミッツ・マングローブ。演壇に徳光とミッツが並ぶ画に、SMAの人材豊富さを再確認していると、スクリーンにVTRが流れる。「ところで......今、東京は夜の何時?」の煽りで画面に映ったデジタル時計の時間は夜6時59分55秒。会場にこの謎かけに気付いた観客の感嘆の声と時計に合わせたカウントが入り交じる中、デジタル時計が夜7時を指し、始まった演奏はピチカート・ファイヴの名曲「東京は夜の7時」。イントロに乗せて、ステージ中央のせり上がりから野宮真貴が登場! 頭に大きな羽をあしらい、ピンクを基調としたドレス姿で登場した彼女が受賞した賞は、誰もが納得の「SMAベストドレッサー賞」。バトントワリングを披露しながら歌う、美しく華麗な野宮の姿にがうっとり。ROLLYのギターソロもめちゃくちゃカッコ良かった! 授賞式ではミッツに「(野宮は)ある種のアイコンであり、憧れであり、一番やっかいな存在です!(笑)」と最高の褒美の言葉を受けると、「SMAの渋谷系代表として、歌い続けていきたいと思います」と野宮が力強く宣言。続いては木村拓哉、木村祐一ら、多くの木村を抑えて、木村カエラが「最優秀木村賞」を受賞。本人から寄せられたビデオメッセージでは、「日本を代表する木村として、日々精進していきたいと思います!」と木村が笑顔で語り、ノリの良さを見せる。
どこまでも自由な5人、「最優秀スターな男賞」UNICORN
ドリームチームの演奏と西野カナの歌声に会場中が震える!
煽りVTRに大きな歓声が上がり、「最優秀スターな男達賞」受賞が発表されたのはUNICORN。揃いのつなぎ姿でひょうひょうとステージに登場した5人。ABEDON(Key)がセンターに立ち、川西幸一(Dr)のカウントで始まったのはなんと、ハードなパンクサウンドに乗せて、事務所の住所と電話番号をシャウトする迷曲「CSA」の替え歌で「SMA」。1990年発売、アルバム『ケダモノの嵐』に収録されていた「CSA」。24年も前にこんな挑戦的な曲をやっていたことに驚くし、あれから24年が経過した現在、こういった場で演奏されていることが本当に面白い。続いて、民生がボーカルを取って演奏された「KEEP ON ROCK'N ROLL」では5人が拳を挙げて「KEEP ON ROCK'N ROLL!」と叫び、「スターな男」ではそれぞれがソロで魅せ場を作り、黄色い歓声を受ける。結成から28年、変わらずロックンロールをキープし続ける5人に惚れ惚れしていると、「途中、SMAに全く貢献していない16年間がありましたが、何もなかったかのようにやってます」と民生(笑)。続くUNICORNの最新型と言える新曲「あなたが太陽」ではメンバー全員がボーカルを取り、「WAO!」ではABEDONが気持ちよさそうにシャウト! 「夢見た男」ではEBI(Ba)が異常なテンションのボーカルで会場を煽るなど、とにかく自由奔放なステージで沸かすUNICORN。イントロに会場が大きく沸いた「大迷惑」が、短いライヴのクライマックスを生む。ライヴ終了後、記念の盾を誰が受け取るかジャンケンで決める、5人のオッサンのイチャイチャしたやり取りも愛らしかった。
UNICORNの圧巻のステージの後は、ザ・キラーストリート・スライダーズ(仮)による、これまた圧巻のスペシャルアクト。この日、コーラスを務めていた川畑 要がセンターに立ち、CHEMISTRYの名バラード「You Go Your Way」を熱くソウルフルに歌い上げると、同じくコーラスを務めていた土岐麻子が化粧品のCMソングとして誰もが知っている「Gift~あなたはマドンナ~」で美声を聴かせる。続いてギターのROLLYがセンターに立ち、「恋のマジックポーション」のイントロが始まると大きな歓声が上がる。圧倒的なギターソロで魅了するROLLYに、観客は大興奮!
ザ・キラーストリート・スライダーズ(仮)の凄さをまざまざ見せつけられ、「なんてバンドだ!」と感服していると、次なる受賞者のプレゼンターである、バイきんぐの2人が登場。続いての受賞者は、「最優秀会いたい賞」を受賞した西野カナ! 記念の盾を渡され、「ピッタリの賞を頂き、ありがとうございます。わっ、「会いたくて 会いたくて 震える」って書いてありますよ!」と笑顔を見せると、代表曲である「会いたくて 会いたくて」を熱唱。SMAの歌姫の切なく美しい歌声に、会場中が震える。スペシャルアクトの後は、Base Ball Bear、CROSSFAITH、the HIATUS、Open Reel Ensembleら、SMA期待の新人アーティストの紹介VTRが流れ、5月28日、渋谷WWWにて、チャランポ・ラン・タンを"SMA特命★一日店長"に任命し、SMAの明日を担う新人アーティストを集結した「SMA SHOWCASE 2014~輝け!日本エスエムエー新人賞ケース~」の開催を発表。イベントはいよいよ終盤戦へと突入する。
音楽で人と人、世界を繋ぐ、東京スカパラダイスオーケストラ
この日限りのスペシャルコラボの連発に会場中が大熱狂!
"東京"をバンド名に冠し、結成時から国内外問わぬワールドワイドな活躍を見せ続けるバンドの姿勢や活動が"国境のない音楽隊"と表され、「最優秀世界周遊賞」を受賞したのは、東京スカパラダイスオーケストラ。茂木欣一(Dr)一人でステージに登場すると、ダイナミックなドラムに導かれるようにメンバーが次々登場。「5days of TEQUILA」、「ルパン三世'78」とアッパーなナンバーを矢継ぎ早に演奏し、ヒートアップする観客を「戦うように楽しんでくれ!」と谷中敦(Baritone Sax)がさらに焚き付ける。攻撃の手を休めることなく始まった曲は、「DOWN BEAT STOMP」。世界を踊らせた演奏と、武道館のステージさえ狭く感じるアグレッシブなパフォーマンス、観客のステップで会場が揺れる! 「SKA ME CRAZY」まで5曲を駆け抜けると、「コラボ好きの我々は、今日もコラボしないわけにいかないでしょう」と谷中が呼び込んだのは、スカパラと同じブルーのスーツ姿で揃えたフジファブリック。加藤慎一(Ba)がギターを抱え、金澤ダイスケが沖祐市(Key)と共にキーボードに立ち、全員で演奏したのはフジファブリック「Suefer King」。重厚で迫力満点、ゴージャスなスカパラアレンジで演奏される楽曲を心から楽しむ両組と観客。演奏を終えた3人を笑顔とハイタッチで送り出すと、続いて始まったイントロは「美しく燃える森」。客席からは勘の良い観客の歓声が上がり、2002年にこの曲でコラボシングルを発表した、奥田民生がスーツ姿でステージに登場。重厚なサウンドとゆったりした曲調に映える民生の温かい歌声に観客が体を揺らして酔いしれる。ソロ、ユニコーンと本日3度目の出演となる民生が、「何度もすんません!」と苦笑いしてステージを去ると、間髪入れずに始まったのは2001年リリース、田島貴男(ORIGINAL LOVE)とのコラボ曲「めくれたオレンジ」。スカビートに合わせてステップを踏みながら、ステージに登場したのは、特命係長・綾小路 翔。ウェットかつハスキーな綾小路の歌声が原曲とは違った魅力を醸し出し、会場を大きく盛り上げる。演奏を終えるや綾小路をガッシリ抱きしめ、「最高だった!」と絶賛する谷中。「じゃ、次のシングルでコラボを......いや、次の次でもいいです!」と調子に乗る綾小路に、メンバーが困惑の表情を見せる(笑)。谷中のMCに感銘を受けたと語る綾小路が、「両手を挙げろ~っ! そして、隣の人と肩を組め~っ!!」と8,000人に肩を組ませてちょっと気まずい雰囲気を作った後は、メンバーのみで「All Good Ska is One」を演奏。8,000人の心をひとつにして、スカパラのステージはフィニッシュ。「いや~、本当に素晴らしかった!」と感動する徳光から記念の盾を渡され、「無我夢中でやってきただけですが、こうして賞を頂けるのは本当に嬉しいです」と笑顔を見せる谷中からは、音楽と真摯に向き合い続ける彼らの熱い想いが伝わってきた。
適当に組んで早25年、「最優秀兄弟賞」真心ブラザーズ
SMA大賞はザ・キラーストリート・スライダーズ(仮)に決定
「SMA AWARDS」ならではの贅沢すぎるステージを堪能した後は、これまた「SMA AWARDS」ならではの夢の共演が実現。「最優秀兄弟賞」を受賞した、真心ブラザーズのプレゼンターとしてステージに登場したのは、国生さゆり。おニャン子クラブ以来、実に27年ぶりという、渡辺満里奈との共演にざわつく会場。「私たちは音楽から離れたけど、また機会があったらね?」(国生)「(「バレンタインキッス」の振りを真似ながら)後ろで踊ります?」(渡辺)なんて、「最優秀姉妹賞」を贈りたいくらいの可愛いやり取りもありながら、ステージ中央のせり上がりから、真心ブラザーズの2人が登場。YO-KINGは、「大学時代、桜井さんと適当に組んだユニットが、25年も続くなんて思わなかった」とけだるそうに語りながら、スペシャルバンドにスカパラ・ホーンズも加えた豪華すぎるメンバーの演奏に乗せて、「ENDLESS SUMMER NUDE」を歌うYO-KINGの武道館を包み込むほどの伸びやかな歌声は圧倒的! 実質、この日のトリとなる真心のライヴは、1曲ながら抜群の存在感を残していった。
そして、5時間に渡る贅沢すぎるイベントもついにエンディング。徳光の呼び込みで全出演者がステージに登場すると、この日のために氣志團が制作したSMA AWARD 2014 オリジナルソング「ハラダ記念日」を全員で合唱。原田会長の愛するローリング・ストーンズへのオマージュを多分に感じるこの曲。バカバカしくも原田会長やSMAへの愛が込められた綾小路作詞の歌を、民生~PUFFY~YO-KING~西野カナとマイクリレーで繋いでいく光景は、贅沢すぎて楽しすぎて、自然と笑顔がこぼれてしまう。楽曲を歌い終えると客席から大きな拍手が贈られ、このまま大団円で終演するのかと思いきや、「あっ、『輝く!日本エスエムエー大賞』と謳っていながら、大賞を決めるのを忘れてました!」と特命係長・綾小路。「大賞は長時間に渡ってこのイベントを支え続けてくれた、ザ・キラーストリート・スライダーズ(仮)で良いですかね?」と観客に問いかけ、「第1回日本エスエムエー大賞」の受賞が桜井秀俊とザ・キラーストリート・スライダーズ(仮)に満場一致で決定! そして最後にこれまで、特命係長にさんざんイジられた原田会長がステージに上がり挨拶。その風貌を知らなかったお客さんが、氣志團の原田ダンサーズそのままの会長が出てきたことに爆笑するという失礼な事態もありつつ(笑)。原田会長は「(オリジナルソングは)私も全然知らされていませんでした。こういうことをしてくれるんです、ウチのアーティストは!」と所属アーティストに対する親バカぶりを見せ、「これからも我々はエンターテイメントを追求していきます。次は10年後、50周年で!」と今後の意欲を語る。ラストは見事、第一回日本エスエムエー大賞を受賞した、桜井秀俊とザ・キラーストリート・スライダーズ(仮)が「ザ・ヒット・パレード」を演奏し、賑やかに派手やかに終演。エンディングで「今日という日が成功に終わるかは、時間厳守と言われている終演時間を守れるかにかかってます!」と特命係長・綾小路が焦っていたが、最後は完全終演を約束している22時の2分前、21時58分という見事なタイミングで全てを終演させるというプロデューサーとしての辣腕を見せてイベントを完遂。全出演者、全アクトが本当に素晴らしかったこの日。このイベントを大成功へと導いた、影の苦労は並大抵でなかったと思われるが、10年後と言わず、もう少し近い将来の「第2回日本エスエムエー大賞」開催を強く熱望したい。
Text byフジジュン