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  • 斎藤有太 LIVE solo×solo 2015
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SMA 40th presents
斎藤有太LIVE solo×solo 2015
2015.3.16(mon)@草月ホール

3月16日、青山の草月ホールで行われた、斎藤有太のライブ"solo × solo 2015"。演劇などにもよく使われる、落ち着いた雰囲気のこのホールでどんなライブが行われるのか、開演前からワクワクとした気持ちが膨らんでいく。

そんな中、ゆっくりと歩きながら斎藤が登場。

斎藤有太

「こんばんは、斎藤有太です。今日はこんなにたくさん集まってくださって、ありがとうございます」

三度目の開催となる今回は、ツアーという形式で廻っていることにふれ、「今日は四本目なんで余裕かなと思ったんですけど、東京はふだん来ない関係者がいろいろ来まして、震えております」
そんな斎藤の言葉に、場内からは笑いと拍手が起こった。

そもそもsolo × soloという企画は、斎藤が一緒にセッションしたいアーティストに演奏したり歌ったりしてもらいたい曲を交渉し、実際に演るというもの。

「では、まずオリジナル演ります」
その台詞で「Have a fun」がスタート。続く「Monkey」では最初のゲストとして屋敷豪太が登場、まったりと語らいながら、これぞ大人の空気感漂う、ラフで粋な演奏を聴かせてくれる。ピアノとドラムだけなのに、音に何とも厚みや深みがあるのは流石だ。

斎藤有太 屋敷豪太

斎藤有太

次に登場したのは住岡梨奈。斎藤は彼女のデビューシングルのプロデュースを手がけて以来の付き合いだけに、これまた息の合った様子で、彼女の4thシングル「言葉にしたいんだ」を披露。

これは彼女が出演していたテレビ番組『テラスハウス』で流れていた楽曲なのだが、この日のアレンジは斎藤と新たに録り直したバージョンなんだとか。静かなさざ波のように胸に染み込んでくるミディアムバラードにみんな聴き入っていた。

斎藤有太 屋敷豪太 住岡梨奈

住岡梨奈

そして住岡にとって事務所の、そしてレーベルの大先輩・真心ブラザーズの「BABY BABY BABY」をカバーして、斎藤が次のゲストを呼び込んだ。

「それではここでもうひと組ゲストを。非常によく食べる女の子たちです」
そう言われてステージに上がったのは佐藤帆乃佳カルテット。斎藤と佐藤とは、ゆずのステージでツアーを一緒に廻っていた間柄だそうで、とても和気あいあいとした空気感の中、住岡のデビュー曲「feel you」、斎藤が新たに作ったインストゥルメンタル曲、「running with」を聴かせてくれた。

佐藤帆乃佳カルテット

佐藤帆乃佳カルテット

「楽器が追いかけっこしてるみたいなのでこのタイトルにしました」と言うだけあって、転がるような勢いのテンポ感がとても楽しい。楽しいといえば、演奏しているみんながとにかく楽しそうなのがいい。見ているだけで浮き立つような気持ちになってくる。

土岐麻子

土岐麻子

斎藤の藤井フミヤへの提供曲「飛行船」をはさみ、後半戦はまず土岐麻子が登場。斎藤、屋敷と三人で「How Beautiful」、さらに斎藤と佐藤たちをバックに「(I can't Get No)Satisfaction」を歌う。この何とも斬新な編成。なかなか聴けないアレンジだ。そしてもう1曲、土岐が尊敬する大貫妙子の「突然の贈り物」は、曲の世界観と彼女の声がとてもマッチしていてとても自然に耳に馴染んだ。

「さてさて、本日最後のゲストです。待ってたでしょ?」
斎藤の呼びかけに期待感の高まる客席。SEでルイ・アームストロングの「What A Wonderful World」が流れる中、現れたのは奥田民生だ。トランペットをプ、プとたどたどしく鳴らしながら(笑)、タキシードにハットという姿で挨拶をする。

奥田民生

奥田民生

斎藤「衣装のコンセプトは結婚式の二次会、ってことで」
奥田「けど女性陣、一次会でしょ。紙袋持って、みたいな(笑)」
スタンバイしながらこんな話をしつつ、「What A Wonderful World」の演奏が始まる。いきなりの声真似に一瞬笑いが起きるも、すぐにみんな聴き入ってしまっていた。声の説得力は何より強いなと感じる瞬間だ。そこから、斎藤が大好きだと言う「フェスティバル」。徐々に楽器が重なっていく構成が、目の前の景色が広がっていく感覚に似ていて、どこか爽快な気持ちにもなれる曲だなと思った。そして「SUNNYで!」でハッピーに盛り上がると、残るはラスト二曲。

メンバー全員で斎藤の「Go-On」、奥田の「さすらい」を演奏して本編は華やかに終了した。

全員

全員

全員

さて、アンコールは斎藤ひとりでステージへ。今日はありがとうございましたと感謝を述べたあと、こんな思いを語ってくれた。
「こういう仲間と一緒にやれるっていうのは、ミュージシャンになって良かったなと......この先もどういう形になるかわかりませんが、また仲間たちと楽しいライブが作れたらなと思ってます」
そう言って「Danny Boy~Horses」を穏やかに聴かせ、ライブは幕を閉じた。呼吸と視線と感覚とで、アーティスト同士がやり取りし合う感じが、スリリングで堪らない臨場感を満喫させてくれるライブだった。

斎藤有太

Text by 向出早那