ハレノヴァ|HARENOVA

こんな新星さがしてます

SMA、そして「ハレノヴァ」は、こんな人たちに出会えればウレシイなと考えています。

文責:「ハレノヴァ」 制作チーフ 冨永周平

★ライヴステージでキラリと光る個性、「ワンマンライヴが観たい」と思わせてくれる人たち

まず、出会いたいのは魅力的なライヴパフォーマーです。もちろんまだ、完成されていなくてもだいじょうぶ。みなさんの頭のなかで思い描いたイメージを、ライヴステージという場で輝かせていく。その試行錯誤が、魅力的なライヴパフォーマンスにつながっていきます。ライヴを転がしていくことで、きちんと活動が成立する、そういった音楽家を、SMAと「ハレノヴァ」は探しています。今回「ハレノヴァ」が用意できるステージは本当に短かい時間、15分とか20分といった程度しかありません。そのなかで、独自の個性を光らせて、お客さんを魅了して、だれかのまねだけではない音楽を聴かせてほしい。ついつい「ワンマンライヴが観たいな!」と思わせてくれるような、会場全体がキラキラとした空気感に包まれるような、素敵なパフォーマンスを楽しみにしています。あと、これはバンドに限ったことではありません。ソロアーティストやひとりで音楽制作を続けているトラックメイカーのような人たちにもライヴの場を提供していきたいので、ぜひエントリーなさってください。

★「するどくとがったセンス」と「ポピュラーミュージックとしての本質」

たとえば、僕はトンガッたバンドが大好きです。センスがよすぎて、「これは、なかなか今の日本では伝わりにくいかもなあ……」なんて人たちの音楽には、ほんとうにワクワクします。でも、それだけだとSMAとしていっしょに仕事をしていくのはちょっとムズカシイ……。そういったシャープでソリッドな音楽性と同時に、だれもが納得するような「ポピュラーミュージックとしての本質」が共存している、そんな「発明」を観ることができたら最高だなと思います。「ポピュラーミュージックとしての本質」……?? ロックでも歌謡曲でも、どんなジャンルでもいいのですが、やっぱり「声がいい!」とか「歌がうまい!」とか「メロディーがキャッチー!」だとか「歌詞の視点がスゴイ!」だとか「演奏がすごくグルーヴしてる!」だとか……だれが聴いてもピンとくる、グッとくるポイントと、あなたの独特なセンスが融合したとき、そこに起こるミラクルを体験したいのです。

★「ユーモアがあること」と「エンタテインメントであること」

SMAの所属アーティストには、ひとつの共通点があると思っています。それは「ユーモアがあること」。この「ユーモア」というのは説明がムズカシくて、けして「おもしろおかしいだけ」とか「コミックバンド的である」ということではありません。うまく説明できないのですが、このコトバにできない「ユーモア」とか「ウイット」といったような共通の感覚を、SMAの音楽家たちはお互いに見い出して、お互いにリスペクトしているように思います。あえて別のコトバに置き換えると、「人を楽しませること」かもしれません。会話であっても、音楽であっても、単なる飲み会であっても、「人を楽しませる才能」と「人を楽しませる自分がカッコいいと思える才能」がそこにあること……ようするに音楽は「自己表現」でもあるけど、「エンタテインメント」なんだよね、ということでしょうか。そのバランス感覚が素晴らしい音楽家が、SMAには多いと自負しています。「その感覚、わかる!」という方は、ぜひエントリーなさってください。

★やっぱり「ルックス」はいいほうがいい……ですが

もちろん、美男・美女であることは素敵だなと思います。僕もそれをかなり優先して、物事を考えている場合があります。ですが、それだけではないですよね。「ルックス」というコトバがあります。この場では、「ルックス」を【その人の「見え方」「見せ方」】と定義させてもらいます。僕にとって、「ルックス」がいい人とは、歌や演奏だけでなく、ステージ上で自分をどう輝かせてみせるか、そこに意識的である人です。それがものすごくストイックな表現でもいいし、サーヴィス精神いっぱいでもいい。でも、やりすぎてダサく見えてしまうのもイヤなので、自分の見せ方をきちんとセルフプロデュースできる人はカッコいいなあと思います。その日着る服とか、MCのひとこととか、ちょっとした目線の配り方とか、なんでもいいです。些細なところで、僕たちは音楽家の、また別の魅力に気づきます。自分をどう輝かせるか……最初はどこから始めればいいかムズカシイかもしれませんが、シンプルに言うと、音楽を演奏することだけにいっぱいいっぱいにならずに、目の前のお客さん、ライヴハウスの壁の向こうの夜空に向かって、のびやかにパフォーマンスしてもらえれば、初めの一歩としてまずはバッチリだと思います。ちなみに、自分が今まで担当してきたすべての音楽家たちは、美男・美女というか、それぞれ「ルックス」がよい人たちだったと確信しています(笑)。

「ハレノヴァ」についてもう少し

★「ハレノヴァ」は、勝ち抜きオーディションではありません

【選出の流れ】をごらんいただくとおわかりのとおり、毎月、僕たちが「HARE NOVA WEB」でレコメンドした10組くらいの音楽家の方々のなかから、渋谷clubasiaのマンスリーステージの出演者4,5組を選出。clubasiaのステージを経て各回1,2組が次の段階に進みます。そして、4ヶ月間のマンスリーステージで選出された6,7組が「ハレノヴァ」ファイナルステージとして渋谷O-EASTに出演。このなかから2組の方々に、9月に東京で開催されるSMA主催の野外イベントにオープニングアクトとして出演していただくことになります。こう書くと、「勝ち抜いていくことに意義がある」ということだけになってしまいそうですが、僕たちは「ハレノヴァ」を、勝ち抜きオーディションとは考えていません。

★「ハレノヴァ」は、新しい「出会いの場」です

「HARE NOVA WEB」のレコメンド、clubasiaのマンスリーステージ、O-EASTのファイナルステージ……いずれの場でも、多くのSMAスタッフが、今後いっしょに仕事をしたいと思わせてくれるような音楽家と出会いたいという気持ちで、みなさんの音楽を体験することになります。また、各ライヴステージには、多くのレーベル関係者(レコード会社)、ライヴ制作者(イベンターなど)の方々にもご来場いただきます。みなさんといっしょに仕事したい、そのきっかけを作るのが、この「ハレノヴァ」です。そして、最初からこんなことを言うのもどうかと思いますが、勝ち残ろうが、そうではなかろうが、「ハレノヴァ」は新しい「出会いの場」だと思っていただければ幸いです。プレーンでフレッシュな、出会いの場所。もちろん、センスがよくて、いつも楽しい刺激を探している、たくさんの新しいオーディエンスに出会える場でもあると思っています。

★「ハレノヴァ」のWEBとBLOG

ここまで読んでいただいた方はお気づきのとおり、SMAはこの「ハレノヴァ」を通して、ピンときた音楽家の方々といっしょに仕事をしたいと考えています。ただ、こういったことは、運とかタイミングとか巡りあわせの問題も大いに関わっていて、結果的に1組もパートナーシップを結ぶに至らないという可能性もあります。再び、最初からこんなことを言うのはどうかと思いますが、ただそれはけして、みなさんの音楽に優劣をつけているわけではない、ということをご理解いただけるとウレシイです。2014年春から夏にかけてのSMAがちょうど必要としていた、パズルの空きピースにピッタリ合致する組み合わせがなかったということでしかなく、みなさんの音楽を否定することではありません。逆に、ものすごくたくさんの方々といっしょに仕事ができることになるかもしれません。それはとてもウレシイことです。「ハレノヴァ」を代表して、わたくしトミナガシュウヘイは、今回「ハレノヴァ」にご応募いただくみなさんの音楽の魅力的なポイントを、この「HARE NOVA WEB」と「HARE NOVA BLOG」で、できるだけ伝えていければと思っています。

★「ハレノヴァ」のゲストアクト

今回の「ハレノヴァ」シリーズでは、マンスリーステージ、ファイナルステージともに、それぞれSMAの若手音楽家たちをゲストアクトとして迎えます。ここまでいろいろと書いてきましたが、音楽を志すみなさんには、ぜひ彼ら、ちょっと上の先輩たちのパフォーマンスを観てほしい。自信を持ってオススメしたいし、伝わるモノがたくさんあるとおもいます。「HARE NOVA BLOG」では随時、ゲストアクト出演者たちの紹介、インタヴューなどもお届けしていきます。

★今回は東京だけで、ごめんなさい

「ハレノヴァ」は、4月から始まって8月に最初のファイナルを迎えます。今回は東京エリアだけの開催で、ごめんなさい。clubasiaでのマンスリーステージまでは、遠方からの交通費も出演者の方々にご負担いただくので、近隣以外のみなさまには心苦しい気持ちでいっぱいです。今回の「ハレノヴァ」がいろいろな意味で、意味があるモノになれば、秋からは「ハレノヴァ」season2として、全国での開催を実現できないかと考えています。たとえば、若者たちを応援する企業の方々にご興味を持っていただいて、協力に手を挙げていただけるような、そんなライヴシリーズになっていければ、「ハレノヴァ」を継続させていけるかも、と思います。まずは、ぜひたくさんの「未来の新星たち」にエントリーしてもらって、たくさんの素敵な観客のみなさまにご来場いただいて、「ハレノヴァ」をほんとうの「ハレの場」にできればよいなと考えています。よろしくお願いいたします。

冨永 周平 (トミナガ シュウヘイ)

株式会社 ソニー・ミュージックアーティスツ
アーティスト開発本部 制作ルーム プロデューサー / 「ハレノヴァ」 制作チーフ

小学生のころまでは叔父の影響で、クラシックやイージーリスニング、ムード音楽などを愛好。中1のときに、パンクやニューウェイヴ、テクノといったトンガッた音楽と、シティポップと呼ばれた日本のハイクオリティーなポップミュージックに、同時に衝撃を受ける。一見、対極にあるように思える両者を、「キャッチーである」という理由で並行して愛聴。さらに彼らが影響を受けた海外のアーティストたちを追いかけることで、人格形成が為されて今に至る。残念。1990年、CBSソニーレコード(現:ソニー ・ミュージックエンタテインメント)入社。1991年1月より、CSアーティスツ(現:ソニー・ミュージックアーティスツ)に異動して、「東京スカパラダイスオーケストラ」のマネージメント/制作を担当(2002年までチーフを務める)。並行して、「かの香織」、「カーネーション」、「堂島孝平」、「渡辺シュンスケ(Schroeder-Headz)」など、ミュージシャンシップあふれる音楽家たちを担当。また、新人発掘・育成業務として、「UNISON SQUARE GARDEN」をはじめ、「黒猫チェルシー」、「蜜」、「オワリカラ」、「チャラン・ポ・ランタン」などを手がけている。

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「ハレノヴァ」制作担当ソニー・ミュージックアーティスツ開発本部 制作ルーム 冨永周平